42才・女・独身・結婚歴無し・独居・無職・肥満・・・究極の負け犬女ボヤキ日記。


by kakukaku-sikajika
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「本命」はもう何年もご無沙汰の四十路毒女

2007年、私のとっておきバレンタイン!

「とっておき」と言いいつつ今年も本命のないバレンタイン、どうにもこうにも盛り上がりに欠ける。
なのでせめてチョコ繋がりで、歌集『チョコレート革命』(俵万智/著)
読み返す。
私のイメージの俵さんは大きくクリクリした目が印象的で、人柄の良さげな元高校教師。
しかし本書はそのイメージをぶち壊してくれる。

これが例えば、推理小説作家ならそこまで本人と結びつけたりしない。
小説内でいくら連続殺人が起こっても、凶悪な殺人鬼が登場しても、
まさかその作者までが殺人犯と思わない。
あくまで推理小説=フィクションの世界であり、読者もその「線引き」を
した上で楽しむ。
それが「お約束」。
だが詩歌はその短さのためか、より「本人」を感じてしまう


本書は18章に分かれているが、タイトルである「チョコレート革命」の
章からいくつか。
・ さりげなく家族のことは省かれて語られてゆく君の一日

・ 一枚の膜を隔てて愛し合う君の理性をときに寂しむ

・ 「二人とも愛しているんだ」腕ずもうのように
                          勝負がつけばいいのに

・ 議論せし二時間をキスでしめくくる卑怯者なり君も私も

・ 泥棒猫!古典的なる比喩あびてよくある話になってゆくのか

・ 「愛は勝つ」と歌う青年 愛と愛がたたかうときはどうなるのだろう

・ 妻という安易ねたまし春の日のたとえば墓参に連れ添う事の

                            (以上本書より引用)


収められた沢山の恋の歌は、殆が「道ならぬ恋」を歌ったもの。
俵さんの清楚なイメージには似つかわしくなく、それゆえ一層の生々しさを感じてしまう。
尤もこれは私の勝手なイメージで、歌を詠む人はそれ相応の激しさを内に秘めていて当然なのかもしれない。
私にはいわゆる「不倫」の経験はない。
敢えてそんなシチュエーションを避けてきた、
好きだったけど我慢して諦めた、という事でもない。

思いのほか独占欲が強くプライドが高い性格で、自分が二番手で
ある事に耐えられない

二番手でもいいから傍にいたいと思うほど男に惚れた経験がない
が何よりの理由は、そこまで既婚男性から求められた事もないという事。
その結果の「不倫経験ナシ」、どこまでもパッとしないな、私の恋愛歴は↓

次の「シャネルの泡」から
・ まざまざと君のまなざし受け継げる娘という名の生き物に会う

・ 焼肉とグラタンが好きという少女よ私はあなたのお父さんが好き
                               (以上本書より引用)

うーん、キツイ。
ついに子どもに会っちゃったのか・・・。

この歌集は俵さんが28才~34才までの作品を集めたものらしい。
この後年後、未婚のまま出産し確かその頃はニュースになったような
覚えがあるが。

私のように、作品=本人の経験、と思い込む短絡的な読者が多いせいか「あとがき」で以下のように書かれている。

「歌が生まれるきっかけやヒントになる人は、決して架空の人物ではない。(中略)確かに「ほんとう」と言えるのは、私の心が感じたという部分に限られる。その「ほんとう」を伝えるための「うそ」は、とことんつく。短歌は、事実(できごと)を記す日記ではなく、真実(こころ)を届ける手紙で、ありたい。」 (本文より引用)

「タイトルは、次の一首から言葉を選んだ。

男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす

恋には、大人の返事など、いらない。君に向かってひるがえした、甘く苦い反抗。(中略)
大人の言葉には、摩擦をさけるための知恵や、自分を守るための方便や、相手を傷つけないためのあいまいさが、たっぷり含まれている。そういった言葉は生きてゆくために必要なこともあるけれど、恋愛のなかでは、使いたくない種類のものだ。」 
本文より引用)

そうか、恋愛の中でさえも、いつも「大人の返事」を繰り返す私は
革命家の素質はないようだ。
それならそれでよし、明日夜にでも安売りされるチョコでも買い占めに
行こうか、と計画する毒女でした。



チョコレート革命 | Excite エキサイト ブックス > 書籍情報
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by kakukaku-sikajika | 2007-02-13 23:07 | 本・コミック